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川崎市立商業高等学校弓道部 創部五十周年記念式典


場 所 川崎市立商業高等学校弓道場
期 日 平成16年10月11日(月)

川崎市立商業高等学校弓道部OB会の方より創部五十周年記念式典のご報告を下記の通りいただきました。連盟の行事ではありませんが、県内弓道行事としてご紹介させていただきます。

古式に則り創部五十年を祝う

川商弓道部
川崎市立商業高等学校(永野浩校長)弓道部の創部五十周年記念式典が十月十一日、学校関係者や卒業生部員、近隣住民など約百名を集めて同校弓道場で開催された。
川商弓道部は学校創設二年後の昭和三十年に創部されたが、当時は道場も、指導者も、十分な弓具のないという苦難のスタートだった。その後、弓馬術礼法小笠原教場の故・工藤善弘氏を師範に招いてからは、その卓越した指導力によって次第に力を発揮し、県大会やインター杯で次々と好成績を修め「神奈川に川商あり」と注目される存在になった。そして今年、先輩から後輩へと、三百有余人が連綿と繋いだ伝統はついに半世紀の歴史を刻んだ。
式典では弓馬術礼法小笠原教場三十一世宗家嫡男の小笠原清基氏が、古式に則り厳かに蟇目(ひきめ)の儀を奉じた。矢の先に付けた蟇目鏑がホーッと音を発して風を切り裂く光景を参列者は感慨深く見入っていた。川商弓道場での蟇目の儀は、道場落成式、改修披露、そして今回の創部五十周年と小笠原教場三代にわたって奉じられ、これも歴史の重みを物語っていた。その後、工藤麻紀師範による矢渡し、卒業生部員による一つ的射礼へと凛然と進行した。
最後は、卒業生と今年の新人戦で団体3位、個人優勝の好成績を残した現役部員らが行射を行った。
式典後の懇親会では、参加者から故・工藤善弘先生の思い出や、学生時代のエピソードが次々に披露され、賑やかで笑い声の絶えない時間となった。
今日の同部の基盤を築いた工藤善弘師範の遺志を継承して指導にたっている工藤麻紀師範は「これからも厳しく、そして暖かく見守っていただきたい」と結んだ。

蟇目の儀 矢渡し
一つ的射礼 行射


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