鶴岡八幡宮は古くから弓矢八幡とも称され、武運長久の神としても広く尊崇を集め、現在も鎌倉の中心として年間数多くの参拝者で賑わい、荘厳な社殿は日本人の心の拠り所として伝統の姿をもって温故知新の道を歩んでいる。年に一度の例大祭の流鏑馬神事や正月の除魔神事等、弓道に通じる神事も数多く今日まで伝えられているところである。 当研修道場は鶴岡八幡宮御創建八百年記念事業の一つとして昭和58年11月氏子崇敬者各位の協賛を得て建設され、本年は開館20周年の節目の年に当たり、現在も日本武道の総合道場として弓道科のほか、剣道科、柔道科、合気道科等の稽古を日々行っている。 |
弓道科は開館当初師範に故武田行雄範士、講師に故山口正一教士を迎え、現在は範士九段中嶋榮先生を師範と仰ぎご指導戴いている。また昭和59年より初心者弓道教室を開催し、回数を重ね昨年には第20期を数えた。 春は満開の桜、夏は蝉時雨、秋は大銀杏や山の紅葉が映え、年間を通しそれぞれに四季を彩る自然豊かな鶴岡八幡宮の杜に抱かれ、八幡大神様ご照覧のもと真摯に心静かに日々弓を引く。このような恵まれた環境は大きな特徴の一つに挙げられるだろう。 |
鶴岡八幡宮では年間を通じ各種神事・行事が執り行われるが、道場門人もこれらのお手伝いをさせて戴いている。春の鎌倉まつり協賛弓道大会、秋の例大祭奉納弓道大会は長い歴史を持った射会であり、いずれも神職の修祓(お祓い)を受け、神前に拝礼し事が始まる。大会終了の表彰式においても神職立ち会いのもと賞が授与されるのである。 当研修道場門人数は、県弓道連盟内登録で県内最大を数えるところであるが、前記の通り初心者弓道教室第一期生であっても弓歴二十年以下の門人が多数を占める。今後は以前より増して門人達がさらなる修錬と経験を積んで互いに研鑽をはかり、鶴岡八幡宮の名と立派な道場に恥じないように心技体が一体となった層の厚い弓道科を目指し、努力していく所存である。 |
団体の構成 | |
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所在地 | 〒248-8588 鎌倉市雪ノ下2−1−31 пF0467−22−0315 |
役員 | 連絡先:鶴岡八幡宮教化部教務課 師範:範士九段 中嶋榮 |
構成 | 教士六段 2名、錬士六段 7名、錬士五段 6名、五段 25名、四段 30名、参段 45名、弐段 64名、初段 29名、他100名 |
会員数 | 308名(男性124,女性184名) |
本拠道場 | 鶴岡八幡宮研修道場 |
創設 | (竣工)昭和58年11月4日 |
県連加盟 |
活動内容対象 | ||
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鏡開き式 | 毎年1月11日道場開きで鏡開き式を行う | 全門人 |
射初め | 鏡開き後の最初の日曜、1月の月例会を兼ねて開催 | 弓道科 |
月例会 | 毎月第一日曜開催する3ヶ月毎に霞的と点数的を用いて行う射会 | 弓道科 |
鎌倉まつり協賛弓道大会 | 4月の鎌倉まつり開催期間中の日曜日に鶴岡八幡宮が協賛して一般の方々の参加にて行う射会 | 一 般 |
武田杯・山口杯争奪戦 | 6月故武田行雄範士、故山口正一教士を偲んで技を競う射会 | 弓道科 |
鶴岡八幡宮例大祭奉納弓道大会 | 9月15日鶴岡八幡宮例大祭奉納行事の一つとして一般の方々の参加にて行う射会。7中者以上が参加権を持つ最後の八幡宮賞が圧巻 | 一 般 |
月例会年間優勝杯争奪戦 | 12月中旬毎月の月例会入賞者が年間優勝者として優勝杯を持ち帰るべく競う射会 | 月例会入賞者 |
門人大会 | 優勝杯争奪戦に引き続き開催するその年の納めの射会 | 弓道科 |
大掃除・餅つき | 12月全門人で道場の大掃除と餅つきを行う | 全門人 |
越年射会 | 12月31日夜から元旦未明まで開催する年越しの射会 | 弓道科 |
定例師範指導 | 毎月2回初段以上の門人が中嶋榮範士九段のご指導を受ける | 弓道科 |
初心者弓道教室 | 年1回原則として初心者を対象とし6月から9月までの毎週水・土曜日の午後と夜間に開催 | 入門希望者 |
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