昭和43年平塚市桃浜町に弓道場が建設され30人余りで始めた平塚弓道協会は、平成3年に現在の平塚総合体育館弓道場に移設し、平塚市内の弓道団体を統合して「平塚市弓道協会」を発足させ、前身の平塚弓道協会は「平塚弓道会」に改称した。
平塚弓道会では毎年5月に弓道教室を開講し、昼と夜の部の弓道教室を開催していることが特徴である。教室修了後に同会に入会して弓道を継続する人が増えて、今では会員数も150人を超え、弓道普及に着実に貢献している。
範士の称号を持つ宮田融師範は全日本弓道連盟講師、中央審査会審査員、全日本選手権審判員として全国各地に赴く多忙の日々にも関わらず平塚の道場へ足を運び一人一人に丁寧な指導をしている。多くの会員が切磋琢磨する糧になっていて、過去には神奈川総合体育大会、西湘大会、神奈川大会での優勝・上位入賞という成績を収め、近年では女子大会優勝、遠的大会上位入賞等の好成績に現れている。更にねんりんピックの代表選手の輩出に続き国体代表選手輩出など、全国で活躍する会員が続々と誕生している。
射会だけでなく審査に向けても、これからが楽しみな弓道会である。
写真の幕は宮田融範士の県体育功労賞受賞を記念し、また会員同士の士気向上と親睦を図るために会員全員でナデシコの花の刺繍をあしらった幕を一針一針手縫いにより3カ月かけて縫製し、宮田融範士に幕字「研心」を揮毫していただいたものである。
「真善美」を追求する弓道、的中を競う弓道、健康のために楽しむ弓道、それぞれの追求する弓道を通し、昼夜を問わず大勢の会員が道場に足を運び、宮田融範士の指導のもと、和をもって稔り豊かな弓道生活を送っている。 |