横浜北地区7団体、横浜南地区8団体から構成される横浜市弓道協会は、毎年8月3人団体戦による宇野旗争奪大会を開催しています。宇野旗の由来は、弓道教本第1巻冒頭の射法制定委員写真や弓道理念の教えで知られている全日本弓道連盟初代会長(故)宇野要三郎先生が横浜地方裁判所所長時代に、横浜弓道振興のため元町公園弓道場設立の昭和六年に寄贈された優勝旗です。当時は個人戦で昭和八年の第四回大会までの優勝記録が残っています。戦争などの影響で宇野旗は行方不明でした。横浜市弓道協会元会長(故)関本啓先生が元町公園弓道場で発見し宇野旗争奪大会を昭和六十三年から再開しました。優勝旗は常盤公園弓道場に常設し、優勝記録と宇野先生直筆の寄贈録(写し)を展示しています。
本年も150名を超える参加者を得て8月16日(日)に常盤公園弓道場で熱戦を繰り広げました。本年度の結果と共に、歴史の一齣を感じて頂ければと考え報告しました。
|